夏の思い出
静岡の聖隷クリストファー高校の校歌、讃美歌393が話題になった。
爽やかなメロディが甲子園球場に流れて、好感を持って受け入れられたようだ。
それも、校歌がなくて代用にしていたものが校歌になってという感じだ。

聖隷クリストファー高校の校歌、讃美歌393
讃美歌393
神の光は世の小道の、暗き隅にも照り輝く。神を讃えてなす務めに、高き低きの隔てあらじ。
ーーー1926年長谷川保をはじめとするキリスト教青年によって社会事業を目的とした「聖隷社」が結成された。今は大学から高校まで、また社会福祉事業を展開している。ーーー
静岡といえば、
出張で静岡英和女学院を訪ねたことを思い出した。
その帰りに静岡市に海野善夫さんを訪ねて、奥さんにあい、海野さんは亡くなられて、
いないことを知って、がっかりしたが、
記憶は海野さんとの出会いに遡って、私を導いてくれる。
神学部の入学試験2月1日の大雪の日に、宿屋の受験生の中に海野さんがいて
私らより12才年上の海野さんは、一つの火鉢を囲んだ受験生の中で、一人、
紐で通した単語カードをめくって懸命だった。
入学して成全寮に入り、学期が始まった。
残念なことに、海野さんは体調を崩し、一年を過ぎて、神学部を断念し静岡に戻られた。
その後、海野家具店に海野さんを訪ねたことも思い出した。
その日、海野さんの先導で大井川鉄道をのぼり、ダム湖の工事宿舎跡に泊まり、山歩きをした。
そのうち道がわからなくなり、背の高さほどの灌木地帯の迷路をさまよって、
夕刻暗くなって、やっとのことで道に出た。工事宿舎跡の宿に泊まって、
翌朝、帰路に着いた。
道なき道をひたすら歩く、あの時の先が見えない気持ちを思い起こす。
このように、海野さんをも呼び覚ましてくれた、夏の思い出に乾杯。 |