チャペルアワー

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     213  5月2日           チャペルアワー

 

二枚のレプトン

   ルカ福音書21:1~4

 

「イエスは目を上げて、金持ちたちが賽銭箱に献金を入れるのを見ておられた。 そして、ある貧しいやもめがレプトン銅貨二枚を入れるのを見て、 言われた。「確かに言っておくが、この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。 あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中から持っている生活費を全部入れたからである。」


 

やもめのレプトン

□ エルサレム神殿で、献金箱に献金を投げ入れる多くの人たちの中に、二枚の銅貨を献げる貧しいやもめがいるのを見て、イエスは「だれよりもたくさん」入れたと言った。
多くの献金をする金持ちたちが目立つ中で,
2枚の貨幣を捧げたやもめに、イエスは目をとめた。なぜ、この人が目に止まつたのでしょうか。
そして,やもめと言う、何らかの理由で夫をなくし、貧しく暮らしていた。そして、「この人は,貧しい中から全額を入れた」とまでイエスは本当に言ったのでしょうか。
そのような事情を福音書記事ルカは、現場にいなかったので,口伝えの話を加えたのでしょうか。
今,国はマイナンバーカードに健康保険証から始めて、国民の許可なしに全情報を紐付けする。その個人情報を保護するのでなく、国が介在する、医療,福祉,教育産業を統括する利権システム構想を進めようとしています。個人情報保護思想が堅固でなければ、国民は大きなダメージを受け、弱ります。これまで大量の流出がありました。下請け作業要員を日本で育てないで中国人にさせることが原因となります。そうでなくて、とても守れない窃盗の手口が報告されています。
こう考えると、
一体どのようにしてイエスは情報を得ていたのだろうか?思ってしまいます。
想像するに、心の病を癒してもらったマグダラのマリアはイエスの十字架の死を見守り,埋葬されたイエスの遺体の世話をするほど、イエスに受けた憐れみに感謝していたことがわかります。
夫を失った女性は生活に苦労していたようです。
ユダヤ教の(旧約)聖書には、寡婦の保護が命じられ、ミレーの落ち穂拾いの絵はルツ記の中に、やもめとなったルツの日々を精一杯に生きる姿に、私の畑で落ち穂拾いをしたらと言ってくれる人がいて,助けられ,守られて、その子孫からイエスが生まれる。と言う悲しく、美しい。感動的な物語があります。
イエス自身が早くに父ヨセフをなくし、貧しさの中で育ち、30歳近くなるまで家計を支えていたと言う、その経験と響き合うものがあったのではないかと思われます。
貧しさの中にいても、精一杯生きている姿は尊く、美しい。神の愛に動かされた憐れまれた情報の広まりも,早くて広く、時を超えて語られています。
□有金を全部捧げたら、明日からどうする。
イエスが,野の花の美しさを指差す時,明日どうなるか、という明日の命を保障されていないことを、思い煩うものです。この患いを無力にするものを指差して、目いっぱいに花咲く野の花を引き、その美しさを高く評価する。この言葉に重ねて、貧しいやもめの輝きに目をとめている。

□ささげ、全身で生きる
多額の献金を有り余る中から,ほんの一部捧げた金持ちの献金の100分の1と
なけなしの最後の全ての捧げたレプトン銅貨2枚の100%を比べて、生活費の全部を見て、イエスは貧しいやもめに軍配をあげ,評価している。
財産の100分の1が非常に多額だとしても,全財産のレプトン銅貨2枚を捧げた人は、誰よりもたくさん捧げたのです。
このイエスの一言で、やもめの悲しみ,寂しさ、軽蔑や差別などから、どんなに心癒され、希望を持てただろうか。と思われます。

話は変わりますが、
去る4月28日の衆議院補欠選挙は、政治資金問題の自民党が候補者を立てられないほどの状態になり,全投票率が非常に低くなり,結果、立憲・共産連合が長崎,鳥取、東京15区の三選挙区で勝利した。
私は東京15区・日本保守党・飯山あかりの「保守」に注目して来ました。組織の縛りを持たない3人で立ち上げ、2万4千票を取り,投票率が60%以上あれば、勝つと思われた。
従来の保守ではなく,国民の生活を守ることが難しくなっている中で,生活,家族、生業を守る。
メガソーラー利権を全国民の再生付加金年間一万円、計5兆円の内2兆円を中国に渡してしまう。そのお金は自民党国会議員のパーティ券で回収され,選挙資金になるとか。とんでもないことになって、それもやめられない状況に陥っている。このように、失われた30年を取り戻す。国,家族、社会資産、個人(情報)を守る、を掲げる日本保守党を支援しています。
近い日に自民党が崩壊する時、受け皿がなければ、いつまでも変わりません。問題点を明確にし,取り組むプログラムを示して,賛同者を募る。新しい日本保守党を広め、今日の言葉にある、私たちのレプトン銅貨2枚の精神を輝かせたい。こう思っています。

今日の祈り

恵み深い天の神、はっきりしない天気が続いていますが、時は待ってはくれません。
選挙のたびに、政治の迷走、国の内外からの国民貧困化の流れに、抗議の声が爆発寸前のように感じられます。戦争と感染症と飢餓の世界に、克服した未来が見えてきますように。願いと祈り、主イエスキリストのみ名によつて祈ります。アーメン

 

 

 


 

 


季節のカンタータ

 

はやく走れ 復活祭オラトリオ BWV249

1725年復活祭三日前に十字架に死に、遺体を納めたお墓に、イエスがいないと言う知らせを聞いて、確かめに行くメランコリックアダージョで、その時の気分を、あらわしている。第3曲合唱、「はやく走れ、イエスを納めたお墓に・・・」と歌い始め、それに女声ソプラノとアルトが加わって4声合唱になる。夜明けの明るみのに包まれて、2人の弟子が着き、先に来ていた女たちに合流する。

JSバッハ  マタイ受難曲  68曲
第一部 1-30

01.合唱  1

02.イエスを殺す計画 2-4b

03.ベタニヤで香油を注がれる 4c-8

04.最期の晩餐 9-13

05.オリブ山にて 14-17

06.ゲッセマネの祈り 18-25

07.捕縛 26-29

08.アリア 合唱 30

第二部 31-68

09.大祭司の審問 31-37

10. ペトロの否認 38-40

11. ユダの最期 41-43a

12. 訊問 43b-50d

13. 判決 50e-54

14. 十字架 55-60

15. イエスの死 61-65

16.埋葬と哀悼 66-68