カンタータ 教会暦順

 

  教会暦 きようかいれき    
  教会暦による  バッハ カンタータ 

  目   次

1待降節  2 降誕節  3 顕現節 4 受難節 5 復活節 6 昇天祭 7 聖霊降臨節   8  三位一体節

マリアの祝日  大天使ミカエル  参事会   宗教改革   葬 儀  詩編より   

    待降節1-4

     1.待降節   1~4              1-61,62   4-132

 

BWV36  
BWV36 喜び高く舞い上がれ 

1731年 待降節1   ローマ13:11-14
「いざ来ませ異邦人の救い主を」ルターがドイツ語訳した歌詞、 更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。
今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。
マタイ21:1-9 一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山沿いのベトファゲに来たとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、
言われた。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる

 
  a2         目次へ       2.降誕節  1-91,191 2-40,121,3-64,133.,151  降誕後-28,122,152

BWV63
BWV63 キリスト者よこの日を刻め
17231225 降誕祭1 ルカ福音書2:1-14
イエス誕生、羊飼いへの知らせ、
1 合唱 288小節の大合唱はダカーポ形式となっている。歌詞は1.キリスト者よこの日をブロンズや大理石に刻め。
2.わたしとともに馬ぶねに急ぎ 感謝と努めをよろこび伝えよ。3.あふれでる光は輝き、恵みの光をあらわす。♪ 複雑で規模の大きな構成ではあるが、イエス誕生の意義を三つの要点に絞ってくりかえし、強調している。
 

BWV91

 

ほめたたえよイエスキリストを BWV91
1.ほめたたえよイエスキリストを 合唱
2.至高の輝きは 朗唱とコラール ソプラノ
3.地はあなたには小さい アリア テノール
4.おおキリスト者よ 朗唱 バス
5.神が負われた貧しさは アリア 二重唱 ソプラノ/アルト
6.神がすべてをなされたのは コラール1724年11月26日三位一体第25主日
マタイ24:15-28 世の終わりに起こる誘惑
Ⅰテサロニケ4:13-18 死者のことを希望なく悲しむな
 

BWV110

 

 

 

 

 

 

BWV110 われらの口は笑いがあふれ
17251225 降誕1  詩編 126:1-2
1.合唱 アリア バス われらの口は笑いがあふれ われらの舌は賛美がみちる
イエスが死からよみがえった喜びと笑い。190小節7分の大曲は、A前奏テンポ60、B詩編126:2-3よりテンポ100の合唱「主はわれらに大いなることをなさったので」 Cテンポ60で後奏の三部からなる。中でも最大5小節ものメリスマがついた「わら~い(ラーヘン)」が9回繰り返される。詩編
126:1-2で「主がシオンの捕われ人を連れ帰られると聞いて・・・わたしたちの口に笑いが 舌に喜びの歌が満ちるであろう。 そのときには、国々も言うであろう
「主はこの人々に、大きな業を成し遂げられた」にイエスの誕生を結びつけている。
 

191


BWV40

BWV40神の子が生まれたのは
17231226  降誕祭第2 ステパノの祝日
マタイ6:8-15神が遣わす預言者たちを蝮の子らはころす。
使徒6:8-15 ステパの殉教
降誕祭三日目は殉教者ステパノの祝日でもある。
本曲はステパノの殉教は扱わず、マタイの イエスを知り 永遠の命をえるというテーマに重きを置いている。
第3、5,6曲にコラールを置て、
歌詞を三つに要約している。
(バッハ カンター地CD全集H.Rilling)

 

  

BWV57

 

 

 

 

 

 BWV57 試練に耐える人は幸いである
  降誕2    17251226
この日はステファノの祝日でもあった。
使徒6:8-7;22の殉教、マタイ23;35-39エルサレムの預言者の死
歌詞作者GCレームスはイエスと魂の対話とした。
1.アリア 試練に耐え、善しとされた人は
2.朗唱 試練の中にいる魂を女声の微妙に不安定な高音で歌う。「ああ、甘きなぐさめ。わたしを生かす。苦痛の痛みは終わりなく続く。
3.魂 アリア ソプラノ もしわたしを愛してくださらなければ、私は死を願う 4.イエス 「私はわが手と心を与えよう」魂「ああ、嬉しい愛よ。」5.イエス 「まことに私は敵を撃つ。」6.イエス 「私の安息と命をあなたに与えよう。」魂
「ああ、イエスよ」7.魂「間もなく私はこの世の生を閉じる。」8.コラール 「愛するものよ。私に向かって信じよ。

降誕2 121
  降誕3 64,133,151
  降誕後 28,122,152
  新年 16,41,143,173,190
  新年後1 58,153
 
 
 
 
   
   目次へ   3.顕現節  顕現祭-123 顕現後2 3,13,155
顕現後3 72,73,111,156 顕現後4 14,81

BWV65  
顕現節
BWV65  シェバの人々みな来たり
17240106  顕現日 マタイ2:1-12
三博士が、黄金、乳香と没薬を捧げたマタイ福音書の記事を
バツハは旧約聖書のソロモンとシバの女王の物語に結びつけている。
1.合唱 シェバの人々みな来たり(イザヤ6:6) 、
2.コラール シェバの王來たりて黄金と乳香を捧げた。(マタイ2:11)
3.イザヤの預言の朗唱 4.バスのアリア 金銀財宝むなしき供え物よ、6.美しいテノールアリア、私を受け入れてください。
7.ならばわが神よ、御手にぞまかせん。私を受け入れ、御心をなしたまえ三博士は東の国に、シバの女王は南の国に神の名を広めた。
BWV123
 
BVW 156  
BVW 156 わが片足墓穴に着きて17290123
 顕現3 マタイ8:1~13
第1曲はシンフォニー、第2曲「病める体をまもなく沈めん」。
♪ 人が背負っている悩み、苦しみを「わが片足墓穴に着きて」 第3曲「わが悩みと苦痛・命も死も神の手の中にある」。第4曲「主のみ心こそ望みなれ」喜びの日も、苦しみの時も、死の時も、み心のなるように祈らせたまえ」。第5曲「霊とみ言葉の養いあれば、肉と魂の養いはわが受ける分です」。第6曲「生きるも死ぬも、願いは一つ」。 イエスは彼の切実な苦悩を受け止め、患部に手を差し伸べて、手を当てて!「清くなれ」といわれた。すると、たちまち、重い皮膚病は清くなった
 
 
  目次へ 4.受難節

 
BWV182
BWV182  天の王よ ようこそ来ませ 

17240325 棕櫚の主日、
マタイ21;1-9 この日から受難節がはじまる。
1 ソナタ   2 天の王よようこそ来ませ 合唱
3 見よ 聖書にあるように、朗唱 バス 4 強き愛、偉大な神の子 アリア・バス  5 救い主のみもとにひれ伏し、 アリア・アルト
6 イエスよ 良い時も悪い時も、 アリア・テノール
7 コラール 主イエスのみ苦しみ わが喜びなれ。
8 合唱 われら喜びあふれるサレムに行き

目次へ 5.復活節
復活節


BWV04  

 

 

 

BWV4 キリストは死の縄目につき 

170804  復活1
ルターの「キリストは死の縄目につき」1542年を歌詞とした。
1.シンフォニー  2.キリストは死の縄目につき 合唱 3.死に勝ったひとはいない 二重唱 ソプラノ、アルト 4.イェス・キリスト 神のみ子
コラール編曲、テノール
5.不思議な闘いだった 三重唱コラール 6.まことの過ぎ越しの小羊 コラール編曲  7.ゆえにわれらは祝う 二重唱 8.われらは復活のパンを食して
コラール

 

 
 
BWV6
 BWV6 泊まりませ 

1725年4月2日 復活祭2
三日前に主イエスを亡くして故郷エマオ村に帰る二人の弟子に、伴い歩く人がイエスであったとわかるのは、夕餉の食卓でパンを切り分けて二人に与えるそのしぐさに心の「目が開かれて」のことであった。ただ一つの言葉「泊りませ うちに、夕暮れになり 日が沈みます。」が23回×4声部92回。それだけが歌われている。「泊まりませんか」とすすめる熱心な思いあって、イエスは歩みを止め、食卓に着いた。

 
 
BWV15
 BWV15  あなたは私の魂を陰府にわたさず
復活 5.マルコ16:1-8 6.詩編16:1 あなたはわたしの魂を陰府に渡すことなく、
驚くことはない。・・『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」
本曲と141.142.160がバッハの作でない偽作とされている。何らかの研究の糧になればと思って記す。
 
 BWV86
 BWV86 全6曲 まことにまことにあなたに言う 1724年5月4日 復活節第5主日1.「まことにあなたに言う」聖書朗唱 第2曲で「バラの花を摘もうとしたら棘に刺される」長いソプラノのアリアがつづく。イエスを信じて弟子になり、バラの花のような美しい理想世界に身を休めるとイメージしたかもれない。が、イエスを待っていた、十字架の棘に刺される。バラの花が持っているとげを繰り返し歌っている。迫害に遭うと、手のひら返しのように、立ち去った弟子たちが再び立ち上がるためには、棘の痛さを我慢し、とおりぬけなければならない。この復活節の40日をバッハは音楽の捧げ物によって追体験している。
 
 
BWV104
BWV104 イスラエルの羊飼いよ

17240423 復活2  ヨハネ10;12-16  よき羊飼いのたとえより 十字架の死から復活の主イエスはよき羊飼いとして永遠に語り継がれている。羊を愛し羊のために命をすてるよい羊飼いは悪しき指導者たちを浮き彫りにする。よい羊飼いに養われる羊は幸せである。
1 イスラエルの羊飼いよ 合唱  2 羊飼いは目をとめ 朗唱 テノール
3 羊飼いが去られて アリア テノール 4 み言葉こそわが糧 朗唱 バス
5 恵まれた羊の群れよ アリア バス 6 主はまことの羊飼い コラール

 
 
BWV112
 BWV112 主は善き羊飼い 

17310404 復活2
トマス教会就任前に作った曲を書き直したと推定されている。
第2曲目の自筆総譜になされた多くの訂正が物語っている。
「コラール節をそのまま用いながら、編成、調整など工夫して変化と統一、調和のとれたカンタータに仕上げるバッハの手腕はみごとなものである。」(井形ちづる)聴きどころ 3曲
聖書朗唱・バス 「死の陰の谷を行く時も災いを恐れない。」

   

 

 

 
BWV249
 BWV249 はやく走れ 

17250401 復活祭オラトリオ ヨハネ20:1~4 マグダラのマリアとマリア、ペトロとヨハネがイエスがいないお墓に急ぐ場面。第1曲のシンフォニー「はやく走れ」第2曲 三日前に十字架に死に、遺体を納めたお墓に、イエスがいないと言う知らせを聞いて、メランコリックアダージョ(歩くより遅い、重い気分の速さ)第3曲合唱、「はやく走れ」追いかけるフーガ形式の合唱。トランペット3本、ティンパニを加えて、男声二重唱が「はやく走れ」と歌い始め、それに女声ソプラノとアルトが加わって4声合唱になる。夜明けの明るみのに包まれて、2人の弟子が着き、先に来ていた女たちに合流する。

 昇天祭 目次へ 6.昇天

BWV11
 BWV11 昇天祭カンタータ

17350519 マルコ16;14-20
1 神をほめよ、すべての国で 合唱・2 主イェスは手を上げて 聖書朗唱
3 ああイエスよ、もう行くのですか。聖書朗唱 4 ああとどまりたまえ。アリア・
5 イエスは彼らの前で天に昇られた。聖書朗唱 6 今やすべてはあなたの元に コラール  7イエスが天に昇るのを見送ると 聖書朗唱・二重唱
8  戻ってください 聖書朗唱 9 弟子たちは主を拝み 聖書朗唱 10 イエスの恵みのまなざしを アリア・SP  11 いつの日なのかその時は

目次へ  7.聖霊降臨
聖霊臨降祭


BWV172

BWV172 ひびけ汝がうたよ 

17240528 聖霊1 ヨハネ14,23-31
1.ひびけ汝がうたよ  合唱
2.私を愛するものは 朗唱 バス
3.聖なる三位一体 アリア バス
4.来ませ私を 二重唱アリア ソプラノ。アルト
5.深き愛よ 二重唱アリア ソプラノ・アルト
6.歓喜の光 コラール

  
 
BWV68
  BWV68 神は世を愛して 

17250521 聖霊2  ヨハネ福音書3章16節
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。
それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」
1.合唱 2.心のよろこび私の歌よ アリア ソプラノ
3.ペトロのように 朗唱 バス
4.主は私のために生まれ アリア 5.イエスを信じるひとは 合唱

8    目次へ 8.三位一体節
 三位一体1-10 1-75 3-135 4-177,185 5-93 6-170 7-107.187 8-136,178 9-105,168 10-46,102

 

 

BWV20 おお永遠、雷の言葉  三一1

172406011 三位一体第1 ルカ16:19-31 1ヨハネ4:17-20  第一部 1.合唱 おお永遠 雷の言葉 おお魂をつらぬく剣 おお始まりなき終わり おお永遠時なき時 われは悲哀に暮れ わが心おののき 舌が顎に張りつく。

 

 

 

BWV39

 

 

BWV39 パンを飢えた人に  17260623 三一1
ルカ16:19-31(金持ちとラザロのたとえ話)
1.合唱 パンを飢えた人に、貧しい人をうちに連れてきなさい。2.朗唱 富める神は溢れる恵みをわかつ。人はそれなしにいきられない。
3.アルト アリアこの世にあってはつくり主にその陰でも似てくることは、みくにの幸の、先取りといえよう。4.バスのアリア よきことなして、分かち合え。神はその捧げものをよろこばれる。5.ソプラノ アリア いと高き方が賜ったものだけを持っています。6.コラール 貧しい人を憐れみ、我が身に受け入れ、苦しみなやみを分かち、神にとりなす人は幸いである。
BWV75
BWV 23あ神よ、天から見て2     三一2 1274060180
 ルカ福音書14:16-24 晩餐に招かれた人と貧しい人 使用コラール ああ神よ天から見て(M.ルター)
1.コラール合唱 ああ、神よ天からみて 憐れみを施したまえ。 われらいかに少ない聖徒らは 貧しく寄る辺ない みことばを守る者はなく 信仰は人の子らかに失われた
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


BWV76 天は神の栄光を物語る   17230606  三一2
ルカ14:16-24 盛大な晩餐会の譬え
このカンタータの第二部は1724年の宗教改革記念日(10月31日)に再演されたことが部分的に残っているパート譜から推定されている。
初めの3曲は晩餐に招かれた富める者は来なかったが、貧しいものたちが応じた。
第4.5.9曲は招きを断った高慢な者たちへの呪い、その他の曲は1ヨハネの聖句によって神の愛への祝福が中心となっている。三一2
ルカ14:16-24 盛大な晩餐会の譬え
1ヨハネ3け13-18 キリスト者の兄弟愛について
基本コラール M.ルター「願わくは神我らを恵みて」1ヨハネ3:13-18 キリスト者の兄弟愛について
基本コラール M.ルター「願わくは神我らを恵みて」
バッハが教会カントルに新任の第2週のカンタータ。
バッハが教会カントルに新任の第2週のカンタータ。
このカンタータの第二部は1724年の宗教改革記念日(10月31日)に再演されたことが部分的に残っているパート譜から推定されている。
初めの3曲は晩餐に招かれた富める者は来なかったが、貧しいものたちが応じた。
第4.5.9曲は招きを断った高慢な者たちへの呪い、その他の曲は1ヨハネの聖句によって神の愛への祝福が中心となっている。

  三一3-BWV135
  三一4-BWV 177,184
 
BWV88
BWV88 みよわたしは多くの漁師を送る 

三一5
かつて、ペトロをはじめアンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネがガリラヤ湖で漁師だった時、初めて出会ったイエスの第一声は「人をとる漁師になりなさい」だった。イエスはわたしに従い、人間を相手に魂の配慮をする人になりなさいと言った。彼らが忘れてしまっていた、このことばを復活のイエスは、もう一度「全世界に出て行って福音を宣べ伝えなさい」と繰り返し、初心を示した。バッハは、狩猟民族のドイツ人を相手に、後半で猟師を送るの追加を忘れていない。

 
BWV45
 BWV45 主が言われたように

17260811 三一8 マタイ7:15-23
1.主が言われたように 合唱 2.いと高き方は御心を示し 朗唱 テノール
3.神の義を知っているのでアリア テノール 4.その日多くのものが私に言うだろう アリオーソ バス 5.神を心から告白するものは アリア アルト
6.こころと口が裁かれて、朗唱 7.私を恵みて務めを果たさせたまえコラール

 
 
BWV94
  BWV94  この世が何なのか 

17240806 三一9  ルカ16:1-9
第1曲 世の富を価値あるものとして追い求めるこの世とはなんなのか。第2曲 この世はかない煙のようにたちまち消える。第3曲 この世は栄光と名誉を求める 第4曲 欺かれたこの世  第5曲 世はわずらつている 第6曲 世は歓楽の虚栄の幻を求め第7曲 見えない世界にとらわれて 第8曲 この世が何なのか。消え去る宝や名誉、死に勝つ力はない。儚い煙のような世界。歓楽の虚栄の幻を追いかけている人たち、そしてほんとのことを隠す欺き、これらによって患っている。

 

 

 

 

 

 

BWV46 思い見よわが受けた苦しみの
17230801  三一10
ルカ19:11-48 エルサレム崩壊の預言、神殿の商売人の追放
基本コラール「おお偉大な力ある神よ」マイファールト(1633)
1コリント12:1-11  エルサレム崩壊の預言
歌詞作者は旧約の預言者エレミヤ哀歌1章12節の次の句を冒頭に置いた。
「道行く人よ、心して目をとめよ。よく見よ。
これほどの痛みがあっただろうか。私を責めるこの痛み
。主がついに怒って私を懲らす この痛みほどの。」
バビロン帝国の征服により、
捕虜にひかれていった人たちを悼む哀歌。

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三位一体11-20      11-113,179,199   12-35, 13-33,77.164, 14-17,25,78,51                                     15-51,,99,138    16-8,27.95,161  17-47,114,148                                                18-96,169, 19–5,48,55,  20-49,162,180
 
BWV137
BWV137 力の君 主のみ名をほめよ 

17250819 三一12 マルコ7;31~37
1 力の君 主のみ名をほめよう 合唱
2 すべてをおさめる主を アリア・アルト
3 神のみ姿に人を造られた匠の主を アリア・ソプラノ、アルト
4 ほめよ主を アリア・テノール
5 内なる主のみ名を コラール

  BWV25 あなたの怒りによりわが肉体は
初演 1723年8月29日  三一15

ルカ 17:11-19(10人のらい病人の癒し)
ガラテヤ 5:16-24(肉に対する霊の勝利)
基本コラール ヨーハン・へールマン
BWV99  BWV99 神のなされることは 17240917 三一15
マタイ6れ24-34 衣食のことでわずらうな
1神のなされることは 合唱
2みことばのまことは 朗唱、バス
3おびえるな惑えるたましいよ アリア・テノール
4かくて永遠の契約は 朗唱・アルト
5神のなされることは コラール
  

BWV8
  BWV8  愛する神 私はいつ

1724年9月24日 三位一体16 ルカ7:11-17
基本コラール カスパル・ノイマン(1690頃)

バッハの53曲のコラールカンタータのなかで本曲のコラール歌詞は旋律とも最も新しいものの一つである。肉体の死とイエスによる魂のよみがえりを主題とする敬虔主義の影響も感じられる「新しい」コラールを選んだのは、個人的にも甘き死ーの憧憬を強く感じているバッハ自身であろうか。(H.リリンク「バッハカンタータ全集」:井形ちづる)第1曲 コラール合唱死をつげる鐘を弦楽器(ピチカート)と12の16分音符が一組になって時を刻むフルートに伴奏され「愛する神私はいつ死ぬのでしょうか?」


BWV161  
  
 BWV 161 来ませ甘き死
17350202 三一16 マリアの祝日 ルカ7;11-17
御心ならば、体の重荷が今日にも地の上に満ち、からだの客なる霊がみ国の甘美な喜びのうちに死なぬものとなることを願う。」現世の価値観は、人の命をおし潰し、よってからだは病み、人生は重荷となって、死は決して甘いものではなく、分断であり、絶望、苦であり、受け入れられない。つまり死は苦しみ以外ではないという考えが現世を圧倒している。しかし、人は死ねば、死の力はもはや無力となる。と同時に、からだの客なる霊が、死と引き替えによみがえる。からだの客が、からだの主(体)となる。現世の死に囲い込まれ、無力になると、人は霊の体によみがえる。ここで、「もう泣かなくてよい」という言葉が響いてくる。
 
BWV47
 47 自分を高くする者は低くされる  

17261013  三一17 ルカ 14:11、18:14
第1曲の合唱で、「自分を高くする者は低くされる」四つの声部が追いかけ合うフーガ形式で合唱を始める。高くする者は上昇音型で、低くするものは下降音型で歌われてる。「人は糞土、塵、芥なり」アリア、バス。第4曲「イエスよあなたのみ手により」アリア、バス。第4曲「よのほまれはなくても良い。苦き死により受けた永遠のみ国を、このみ国を勝ち取られた主よ、神に乞い願う」。

目次へ    三位一体21-27
 
BWV55
 BWV55 わたしはあわれな罪の僕 

17261117 三一22 マタイ18:23-35
テノールカンタータ。
あわれな僕の罪の深(1,2曲)に対して
あわれみたまえ(3,,4曲)と神の憐れみを説く。
本曲はネ2年後の「マタイ受難曲」のペトロの
否認(38)のあとの「あわれみたまえ」(第39曲)のアリア、そして
40曲の同一曲のコラールで再現されている。

 
BWV52
 BWV52 私は偽りの世を信じない 

17261125 三一23  マタイ22:15-22
1.シンフォニア 2.私は偽りの世を信じない 朗唱
3.たとえそうだとしても  アリア 4.神は真実私をみすてない。 朗唱
5.愛する神と共に アリア BWV52_5 6.主に望みを託します コラール
※1サムエル記下3:27 アブネルがヘブロンに戻ると、ヨアブは静かなところで話したいと言って城門の中に誘い込み、その場でアブネルの下腹を突いて殺し、弟アサエルの血に報いた。

 
 
BWV26
 BWV26 人の命は いかに儚く 

三一24  マタイ96:18-26 ヤイロの娘のよみがえり
1.人の命は いかに儚く むなしいことか。たちのぼり、消え去る霧のように われらの命もかくやあらん。合唱
♪ コラール幻想曲の旋律を区切りながらソプラノが歌い。
アルト、テノール、バスが一群となって合唱する。それは分散し上昇する霧の様子をたとえて、人の命のはかなさを表している。

 

BWV91

 

 

 

 

 

 

BWV91 ほめたたえよイエスキリストを
17241126  三一25 マタイ24:15-28 
1.ほめたたえよイエス・キリストを 合唱
2.至高の輝きは 朗唱とコラール ソプラノ
3.地はあなたには小さい アリア テノール
4.おおキリスト者よ 朗唱 バス
5.神が負われた貧しさは アリア 二重唱 ソプラノ/アルト
6.神がすべてをなされたのは コラール

BWV140
 BWV 140 起きよと呼ぶ声  1731年 三一27 マタイ25:1-13
第1曲合唱 町の塔から花婿到来を告げる見張りの声が聞こえる。一方、灯火を手に花婿を迎えよ。二つの全く違う音楽は天からの知らせを伝え、到来する花婿をイエスを迎える人たちによって、天と地が協奏する。2.聖書朗唱 彼は来ます。花婿きます。(マタイ25:26)3,二重唱 いつ来られる 4.コラール 見張りの声が テノール 第二部 5.朗唱 6.アリア ソプラノとバスの二重唱
7.コラール 12の門は飾られ、街は仲間たちであふれている。
目次へ  マリアの祝日
  マリヤ受胎告知


BWV01

 

 

 BWV1 明けの明星 

1725年3月25日 マリヤ受胎告知の祝日
イエス誕生の時伝え明けの明星。第1曲の合唱は、演奏によって7分から9分台と大いに違いがある。その違いはなんだろうか?と思った。アルプスで迎えるご来光は速く、東京の夜明けはゆったりしているのだろうか?創立15年を迎えたスイスのトローゲンの団体は急成長して、自信に満ちた、こなれた演奏でテンポが速くなっている感がした。逆に鈴木雅明氏の演奏はますます丁寧に豊かな表現になるので、時間がかかっているのかなぁとか思った。

 マリア訪問
 
BWV147
 BWV147 心と口と行いと命で
1725年、マリア訪問の祝日(現在は5月31日に祝われている。)
ルカ1;39_56

第1部  01 合唱 心と口と行いと命で 02 朗唱・テノールおめでとうマリア
03 アリア・アルト  04  朗唱・バス  05 アリア・ソプラノ 06 コラール
第2部
07 アリア・テノール 08 朗唱・アルト 09 アリア・バス 10 コラール
 

BWV191 
 BWV 161 来ませ甘き死 1735年2月2日  

マリアの祝日 ルカ7;11-17
中世の絵画や音楽によく使われた「甘き死」。 御心ならば、体の重荷が今日にも地の上に満ち、からだの客なる霊がみ国の甘美な喜びのうちに死なぬものとなることを願う。」現世の価値観は、人の命をおし潰し、よってからだは病み、人生は重荷となって、死は決して甘いものではなく、分断であり、絶望、苦であり、受け入れられない。つまり死は苦しみ以外ではないという考えが現世を圧倒している。しかし、人は死ねば、死の力はもはや無力となる。と同時に、からだの客なる霊が、死と引き替えによみがえる。からだの客が、からだの主(体)となる。人は霊の体によみがえる。ここで、「もう泣かなくてよい」という言葉が響いてくる。

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 葬 儀

BWV106
 BWV106 神の時は最良の神の時 

17070810葬儀
神の時とは、人が臨終を迎える時をさしている。
楽器 ブロックフローテ=リコーダー  ビオラガンバ、通奏、4声  全4曲
1 Sinfonia
2 合唱 神の時はいと良き時である。
3 アリア、アリオーソとコラール  4 合唱 父なる神と御子と聖霊に 誉れあれ

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 参事会議員交替式 
BWV71
 BWV 71 神はわが王 

17080204 参事会議員交替式
1 神はわが王 合唱 2 わたしは今や80歳、なぜこんなに重荷を テノール
3.四重唱 4.アリア 5.アリア 6.あなたの鳩の魂を敵に与えないでください合唱 7.合唱 新しい治世に祝福の王冠あれ。
1707年 バッハはミュールハウゼン ブラウジス教会のオルガニストの任命を受けた。ところが、
その三日後に大火が起こり、結婚したばかりの妻と引っ越した。ミュールハウゼン市はローマ帝国の直轄自由都市で、6人の市長と46人の参事会員が選ばれ、この中の二人の市長と14人の参事会員が1年任期で交代する時だった。火災の復興は手付かずのままだったが、バッハの初仕事になった参事会交代式は、議員たちに深い感銘を与え、議会は楽譜を200部印刷して謝意をあらわした。

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BWV79
BWV79 主なる神は太陽また盾
17251031  宗教改革記念  2テサロニケ2:3~8 、ヨハネ黙示録14章6~8

♪ 1.主なる神は太陽また盾 合唱 2 神はわれらの太陽また盾 アリア.アルト 3 今こそみな心 コラール合唱 4 まことの道を知ったので 朗唱 バス 5 神よ見捨てないで アリア・二重唱 (ソプラノ、バス) 6 真理にとどまり コラール 合唱
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BWV50

 

 BWV50 今や我らの神の救いと力と
      1723年 9月29日 聖ミカエルの祝日
この日は、ヨハネの黙示録12:7~10が読まれる。
キリスト教への大迫害で捕らえられたヨハネがパトモス島に送られ、炭坑で石炭掘りを強いられていた時に、見聞きした幻、予言を書き留めたのがヨハネの黙示録である。7人の天使の上に立つ大天使ミカエルは悪の化身ドラゴンと戦って勝利する。昼も夜も神を信じる兄弟たちを告発してきた者達は投げ落とされた。天上での戦いなので投げ落とされたとなる。迫害の中で信仰の勝利を歌う。
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 詩編130より


BWV131

 

 BWV131 深い淵から  

1707年 詩編130より
1.合唱 深い淵から 詩編130;1,2
2.主よあなたがすべての罪に目をとめ アリオーソとコラール 詩130:3
3.主を待ち望む 合唱 詩編130,5
4.わが心よ主を待ちのぞめ アリアとコラール 詩編130,6
5.合唱 主を待ち望む 詩編130;7,8

詩編150より


BWV150

BWV150 主を 仰ぎ望む

1708~1710年ごろ ? 詩篇25
全6曲 1 1.シンフォニー 2 主を 仰ぎ望む 合唱 3 だがわれら満ち足りている アリア 4 導きませ私を 合唱 5 杉の木は風にふかれ アリア・アルト、テノール、バス
6 わが目は主を見上げる 合唱  7 苦しみの日々を 合唱

♪ 聖書朗唱がないこの曲はライプツィヒのトマス教会に就任する前につくられていたと考えられている。詩編25に自由詩を加えた曲と考えられる。現実の苦しみから神を見上げ、慕いあえぐ。詩編の作者ダビデ王の実体験と重ね合わせると、意味深く思われる。

解説項目

 1.BWV  2.曲名 3.初演日 4.教会暦 5.聖書 6主旨 7.内容・トピックス

教会暦 略号
待降-待降節 降誕-降誕節 受難-受難節 復活-復活節 昇天-昇天祭 
聖霊-聖霊降臨祭 三一-三位一体節

教会暦

年間の前半は
イエスの誕生から十字架の死、3日後の復活までイエス伝であり
後半は
神と子と聖霊の三位一体後その「教会の時(:22-27週) 信仰生活と要点
カトリック時代に確立された教会暦は旧新約聖書を3~4年サイクルで通読するいわば信仰教育の教科書とされた。
一年51週の日曜日、聖日礼拝のテーマを1.福音書と2.使徒書簡のニ箇所を基本にし、それに旧約聖書の予言を割り当てだ
この聖書日課により、牧師は説教を、バッハはカンタータを作曲し、礼拝をおこなった。
カトリック教会で確立された教会暦は、宗教改革で継承され、ドイツ福音主義の教会は一つで在るという「公同性」を目指した。
ラテン語を共通語とし聖書、説教、祈っていた時代、出席している信徒たちは、感じることはできても、わからないままだっただろう。マルチン・ルターの宗教改革は、1517年に始まり、教会と信仰を自国語・ドイツ語にし、生活、教育を自国語に変えて、カトリックから独立した「ドイツ福音主義教会」が生まれた。ルターは教会から自国語を取り戻したが、「教会暦」は引き継いだ。
それから200年後の1723年にバッハはライプツィヒ市の聖トマス教会音楽監督となり、カンタータ制作、演奏に27年の生涯を捧げた