4.記念

 

  教会暦による  バッハ カンタータ 

目   次

1.待降節  2 降誕節  3 顕現節 4 受難節 5 復活節 6 昇天祭 7 聖霊降臨節   8  三位一体節

マリアの祝日  大天使ミカエル  参事会   宗教改革   葬 儀  詩編より   

目次へ  マリアの祝日
  マリヤ受胎告知


BWV01

 

 

 BWV1 明けの明星
1725年3月25日 マリヤ受胎告知の祝日
イエス誕生の時伝える明けの明星。第1曲の合唱は、演奏者によって7分から9分台と大いに違いがある。その違いはなんだろうか?と思った。アルプスで迎えるご来光は速く、東京の夜明けはゆったりしているのだろうか?創立15年を迎えたスイスのトローゲンの団体は急成長して、自信に満ちた、こなれた演奏でテンポが速くなっている感がした。逆に鈴木雅明氏の演奏はますます丁寧に豊かな表現になるので、時間がかかっているのかなぁとか思った。
 マリア訪問
 
BWV147
 BWV147 心と口と行いと命で
1725年、マリア訪問の祝日(現在は5月31日に祝われている。)
ルカ1;39_56

第1部  01 合唱 心と口と行いと命で 02 朗唱・テノールおめでとうマリア
03 アリア・アルト  04  朗唱・バス  05 アリア・ソプラノ 06 コラール
第2部
07 アリア・テノール 08 朗唱・アルト 09 アリア・バス 10 コラール
 

BWV191 
 BWV 161 来ませ甘き死
1735年2月2日
マリアの祝日 ルカ7;11-17

中世の絵画や音楽によく使われた「甘き死」。 御心ならば、体の重荷が今日にも地の上に満ち、からだの客なる霊がみ国の甘美な喜びのうちに死なぬものとなることを願う。」 現世の価値観は、人の命をおし潰し、よってからだは病み、人生は重荷となって、死は決して甘いものではなく、分断であり、絶望、苦であり、受け入れられない。つまり死は苦しみ以外ではないという考えが現世を圧倒している。しかし、人は死ねば、死の力はもはや無力となる。と同時に、からだの客なる霊が、死と引き替えによみがえる。からだの客が、からだの主(体)となる。人は霊の体によみがえる。ここで、「もう泣かなくてよい」という言葉が響いてくる。
目次へ  葬  儀
 葬 儀

BWV106
 BWV106 神の時は最良の神の時 

17070810葬儀
神の時とは、人が臨終を迎える時をさしている。
楽器 ブロックフローテ=リコーダー  ビオラガンバ、通奏、4声  全4曲
1 Sinfonia
2 合唱 神の時はいと良き時である。
3 アリア、アリオーソとコラール  4 合唱 父なる神と御子と聖霊に 誉れあれ

目次へ  a11. 参事会議員交替式
 参事会議員交替式 
BWV71
 BWV 71 神はわが王 

17080204 参事会議員交替式
1 神はわが王 合唱 2 わたしは今や80歳、なぜこんなに重荷を テノール
3.四重唱 4.アリア 5.アリア 6.あなたの鳩の魂を敵に与えないでください合唱 7.合唱 新しい治世に祝福の王冠あれ。
1707年 バッハはミュールハウゼン ブラウジス教会のオルガニストの任命を受けた。ところが、
その三日後に大火が起こり、結婚したばかりの妻と引っ越した。ミュールハウゼン市はローマ帝国の直轄自由都市で、6人の市長と46人の参事会員が選ばれ、この中の二人の市長と14人の参事会員が1年任期で交代する時だった。火災の復興は手付かずのままだったが、バッハの初仕事になった参事会交代式は、議員たちに深い感銘を与え、議会は楽譜を200部印刷して謝意をあらわした。

目次へ   宗教改革記念

BWV79
BWV79 主なる神は太陽また盾
17251031  宗教改革記念日
2テサロニケ2:3~8 、ヨハネ黙示録14章6~8

1.主なる神は太陽また盾 合唱
2 神はわれらの太陽また盾 アリア.アルト
3 今こそみな心 コラール合唱
4 まことの道を知ったので 朗唱 バス
5 神よ見捨てないで アリア・二重唱 (ソプラノ、バス)
6 真理にとどまり コラール 合唱
 
BWV80
BWV80 神はわが高き櫓
1724年10月31日推定
ルカ11:14-28 ベルゼブル問答
エペソ5:1-9 光の子として歩め
1715年から1747年の間に諸稿がある。
歌詞S.フランクの「福音主義礼拝の捧げ物」(1715)から
原型は1715年の四旬節第3日曜日のために作曲された。
宗教改革記念日のために、旧作を拡大転用したもの。
目次へ     聖ミカエルの祝日

BWV50

 

 BWV50 今や我らの神の救いと力と
1723年 9月29日 聖ミカエルの祝日
この日は、ヨハネの黙示録12:7~10が読まれる。

キリスト教への大迫害で捕らえられたヨハネがパトモス島に送られ、炭坑で石炭掘りを強いられていた時に、見聞きした幻、予言を書き留めたのがヨハネの黙示録である。7人の天使の上に立つ大天使ミカエルは悪の化身ドラゴンと戦って勝利する。昼も夜も神を信じる兄弟たちを告発してきた者達は投げ落とされた。天上での戦いなので投げ落とされたとなる。迫害の中で信仰の勝利を歌う。
目次へ       詩   篇
 詩編130より


BWV131

 

 BWV131 深い淵から  

1707年 詩編130より
1.合唱 深い淵から 詩編130;1,2
2.主よあなたがすべての罪に目をとめ アリオーソとコラール 詩130:3
3.主を待ち望む 合唱 詩編130,5
4.わが心よ主を待ちのぞめ アリアとコラール 詩編130,6
5.合唱 主を待ち望む 詩編130;7,8

詩編150より


BWV150

BWV150 主を 仰ぎ望む

1708~1710年ごろ ? 詩篇25
全6曲 1 1.シンフォニー 2 主を 仰ぎ望む 合唱 3 だがわれら満ち足りている アリア 4 導きませ私を 合唱 5 杉の木は風にふかれ アリア・アルト、テノール、バス
6 わが目は主を見上げる 合唱  7 苦しみの日々を 合唱

♪ 聖書朗唱がないこの曲はライプツィヒのトマス教会に就任する前につくられていたと考えられている。詩編25に自由詩を加えた曲と考えられる。現実の苦しみから神を見上げ、慕いあえぐ。詩編の作者ダビデ王の実体験と重ね合わせると、意味深く思われる。

   

BWV196

 

 

 

 

 

 

 

BWV198 侯爵よ、なお一条の光を
1727年10月17日

ザクセン選帝侯妃追悼式
歌詞 J.C.ゴットシート
ドイツ・プロテスタントの中心地、ザクセン選帝侯国は「強健王」F.アウグスト1世(在位1694-1733)の時代に最盛期を迎え、ポーランド王も兼ね、いわゆるドレスデン・バロックの最盛期を迎えていた。しかしポーランド王戴冠の際、アウグストはカトリックに改宗、ルター派の敬虔な信仰をもつ候妃C.エーバーハルト・クリスティアーネはこれに同調せずヴィッテンベルク近郊のブレッチュに引きこもり、余生を祈りにささげた。そのため国民の信望はクリスティアーネに集まり、1727年9月5日に逝去すると、ライプツィヒ大学カール・フォン・キルヒバッハの肝入りで大学付属聖パウロ教会で追悼式典が行われることになった。

 キルヒバッハは追悼演説を自ら担当し、その前後に演奏されるカンタータの作詞をJ・C・ゴットシェートに、作曲をバッハに依頼した。バッハは作曲を10月15日に完了し、2日後に追悼式典が盛大におこなわれた。 

解説項目

 1.BWV  2.曲名 3.初演日 4.教会暦 5.聖書 6主旨 7.内容・トピックス

教会暦 略号
待降-待降節 降誕-降誕節 受難-受難節 復活-復活節 昇天-昇天祭 
聖霊-聖霊降臨祭 三一-三位一体節

教会暦